なぜ頭金が大切なのか【2022-04-23更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

なぜ頭金が大切なのか

ページ作成日:2022-04-23

 今、マイホームについては、頭金のない100%ローンでの購入が珍しくありません。理由は2000年ごろから続く超低金利。金利の低い変動型ローンを利用すると、返済額はごくごく低く抑えられます。「頭金なんかいらない」と感じる人が多いのも当然でしょう。

 しかし、こんな時代でも頭金の重要性は変わりません。何よりも頭金が多くなれば、その分ローンの借入額が減り、毎回の返済額も少なくなります。例えば2000万円の住宅を年利2%・30年返済の固定型ローン(月々返済のみ)100%で購入すると、毎月返済額は64,327円。しかし、400万円(20%)の頭金があれば、融資額は1600万円、毎月返済額は51,462円に。その差額は年間で154,380円、30年では463万円余りと、当初の頭金を上回ります。
 また、頭金の多さは清算時のリスク低減にもつながります。一般に新築住宅の価値は購入後2~3年で当初の8割、10年で6割程度に目減りするとか。例えば、購入直後にわが家を売却する事態になっても、一定の頭金があればローンの完全清算は十分可能です。

 さらに、頭金の有無が金利に影響する場合もあります。例えば、住宅金融支援機構の「フラット35S」は100%融資を認めていますが、頭金10%未満では金利が上乗せされてしまいます。民間金融機関でも同様の運用をしているところがあるので要注意です。

 近年、想定外の円安などを背景に、住宅ローンの金利が上がる気配を見せています。特に変動型ローンの金利は、市中金利に連動して上下するため、将来、返済額が上昇する可能性は否定できません。これからマイホームを購入するのなら、無理のない範囲で、頭金の確保にも目を配っておきたいところです。

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