中古住宅のインスペクションとは【2020-04-11更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

中古住宅のインスペクションとは

ページ作成日:2020-04-11

 中古住宅の購入の際、「インスペクション」の意思を聞かれた経験はないでしょうか。「インスペクション」とは英語で「検査、点検」の意味。不動産用語では一般に「既存建物(=中古住宅)の状況調査」を指します。
 中古住宅には立地や価格で新築住宅以上のメリットがある一方、経年変化による品質リスクが常に付きまといます。しかし、その品質が客観的な調査によって評価され、結果に基づく取引が一般化されれば、買い手は品質と価格のバランスを考えながら、適切な中古住宅を入手できるでしょう。インスペクションとは、この品質調査のこと。すでにこの制度が導入されている欧米では中古住宅価格が安定し、実際の取引も活発だといわれます。
 日本では現在、不動産業者が当事者(売主・買主)に対して、インスペクションの内容や業者のあっせんの可否を事前に示すことが義務付けられています。売主あるいは買主から仲介依頼(媒介契約)を受けた不動産会社は、インスペクション制度について顧客に説明した上で、「わが社で専門業者をあっせんできます(できません)が、どうされますか?」というように尋ねなければなりません。なお、義務付けられたのは、あくまでも意思確認のみ。実際に行うかどうかは、当事者に任されています。
 また、過去1年以内にインスペクションが実施された中古住宅については、重要事項説明の際、買主にその結果を説明しなければならない、とも定められています。良質な住宅を公平な目で評価することは、中古住宅市場活性化の第一歩。この制度が中古住宅への信頼性拡大につながることを期待したいものです。

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