確定申告で売却損を挽回【2020-02-29更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

確定申告で売却損を挽回

ページ作成日:2020-02-29

　新型コロナウイルスの影響で、今年の確定申告の期限は４月１６日まで（木）まで延長されることとなりました。まだの方は、この期間中にぜひ申告をお済ませください。
　さて、昨年中に売却や買い替えで赤字（譲渡損失）が出た人も、確定申告をお勧めします。「居住用財産の譲渡損失の繰越控除」を利用すれば最長４年間、所得税が軽減される可能性があるためです。カギは売却による｢譲渡損失｣を課税所得と合算する「損益通算」という仕組み。なお、自宅売却のみか新居に買い換えたかで、損失の基準は変わります。
　｢自宅買い換えなし｣の例をご紹介しましょう。取得費(物件価格＋諸費用)2600万円で取得後５年を超え、減価償却費500万円、2000万円の住宅ローンが残っている自宅を、譲渡価額1000万円・譲渡費用100万円で売却したＡさん（課税所得300万円）の場合です。
　まず、「譲渡損失(=[取得費－減価償却費]＋譲渡費用－譲渡価格)」は1200万円、「住宅ローン残高－譲渡価額」は1000万円なので、Ａさんの損益通算上の損失は1000万円です。
　次に、4年間の損益通算をシミュレーションすると････○１年目／通算所得は0円(300万円－1000万円)、損失の繰越分は700万円○２年目／通算所得は0円(300万円－700万円)、同じく繰越分は400万円○３年目／通算所得は0円(300万円－400万円)、同じく繰越分は100万円○４年目／通算所得は200万円(300万円－100万円)、繰越分はなし。
　この結果、Aさんの所得税は売却１～3年目が0円、４年目も減額されることになります。 なお、この制度についても、人・住宅などの条件があります。詳細は税務署や不動産会社などで教えてもらえるので、思い当たる方はぜひ問い合わせてみてください。