祇園精舎の【2020-09-25更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス

祇園精舎の

2020-09-25
河野 優太

鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
言わずと知れた『平家物語』の冒頭部分です。
学生時代、誰もが一度は耳にしている、日本有数の物語ですが、
そんな『平家物語』にゆかりのあるお寺が京都市内にあるのをご存じでしょうか?




それがこちら「寂光院」。
三千院で有名な大原にひっそりとたたずむお寺です。
どういった由緒を持つお寺なのかといいますと、
寂光院は594年に聖徳太子が父、用明天皇を弔うために建立したと伝えられています。
と、お寺内の看板に書いてありました。
まずこの時点で割と衝撃的でした。ビッグネーム。
建立後も、後鳥羽上皇や後白河天皇などが訪れているそうで、
なかなかに人気スポットのようです。


しかしさらに衝撃的だったのはこちらです。

そうです。冒頭でも触れました、あの祇園精舎の鐘です。
諸行無常の響きがする鐘です。
この鐘自体は江戸時代のものらしいのですが、
寂光院は平家物語の冒頭、誰もが知るあの一文の舞台となったお寺なのだそうです。


「祇園精舎の鐘」だけでなく、「沙羅双樹の花の色」の沙羅双樹もありました。
(写真左側の木)

ちなみにこの写真に写っている寂光院の本堂は、
全焼した後に復興されたものだそうです。
「祇園精舎の~」の一文の現代語訳は、
「この世のすべては移り変わっていくもので、永久不変のものは無い」
という意味ですので、(学生時代の記憶が定かなら)
寂光院が舞台となっている『平家物語』の冒頭文を、
時を超えて今まさに寂光院が体現している、
というなんとも数奇な運命を感じました(深イイ)。

ともあれ、こういった由緒ある歴史を感じられるだけでなく、
とてもフォトジェニックなお寺で、大原の自然もたっぷり満喫できましたので、
行かれたことのない方は是非一度ご参拝されてはいかがでしょうか?

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