桜桃忌【2014-06-20更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス
桜桃忌
2014-06-20
田岡 拓
アジサイの季節ですね。
よく見ればその辺にも普通に植わってますが、
わざわざ京都府立植物園まで行ってアジサイを観察してきました。
アジサイの季節といえば、昨日、6月19日は桜桃忌でした。
太宰忌とも言うそうで、つまり太宰治の忌日なのです。
太宰治は半端ないほどのダメ人間であり、
愛人を複数抱えていることなどは当たり前で、
普通にアルコール依存になるし、自殺未遂しまくったり、
心中しようとして失敗して相手だけ死なせたり、
愛人を孕ませたり、挙句の果てには愛人と心中して死んじゃったので、
桜桃忌というのは入水自殺した太宰の死体が上がった日です。
奇しくも太宰の誕生日でもあったので、
彼を偲ぶ日にしようということになりました。
半端ないですね。
太宰が糞ダメダメ人間であったことと、
彼の小説がしかしいまだに愛されていることとは、
やはり無関係ではないはずだと僕は思います。
太宰のダメさは人類の共通事項であり、
誰もが多少なりとも抱えているものだからこそ、
どこかで共感してしまう。
だからたぶんそのダメさの基本は当たり前の、大したことのない、
ありふれた苦悩なのです。
とは言え勿論、太宰治は突出して天才的にクズだとは思いますが。
「とにかくね、生きているのだからインチキをやっているのに違いないのさ」
と太宰は言っています。
さすがダメ人間界のカリスマは言うことが違う。
桜桃忌がこの季節だからか、
僕は太宰治と言えばアジサイのイメージがあります。
アジサイを妖花だとか移り気や冷淡の象徴として嫌う人もいますが、
雨に濡れたアジサイはとても綺麗で、
それは別に、それだけでいいと僕は思います。
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