変動型住宅ローンの注意点【2022-05-28更新】 | 京都市の不動産のことならセンチュリー21京都ハウス
変動型住宅ローンの注意点
ページ作成日:2022-05-28
ご存じのとおり、住宅ローンの金利には、変動型、完全固定型、固定金利選択型の3タイプがあります。
中でもよく利用されているのが、金融情勢に応じてローン金利・返済額が変化する「変動型」。もともと完全型や固定金利選択型に比べて利率が低く設定されているため、昨今のような超低金利状況だと返済負担はさらに軽減されます。
その反面、いったん住宅ローン金利が上昇し出すと、それは返済額の増加となって跳ね返ってきます。仮に金利が年利1%から2%に上昇すると、毎月返済額は借入額1,000万円当たり4,800円上昇(返済期間30年・ボーナス払いなしの場合)、3,000万円なら毎月15,000円近い支出増となる計算です。これは、20年、30年という長期ローン特有のリスクです。
実際の変動型ローンの場合、利率の上昇分がそのまま返済額の増額に反映されるわけではありません。なぜなら、このタイプの住宅ローンでは、返済額見直しは5年に一度、見直し後の返済額はそれ以前の125%までというルールがあるため。利用者にはありがたい制度ですが、利息返済が優先される分、元金が全く減らないなどの影響は残ります。
リスクを小さくするには、ローンの一部を完全固定型や長期(10年)の固定金利選択型で組んでおくこと。仮に変動型と完全固定型の比率を1対1とすれば、金利上昇による返済額増は半分になる計算です。
また、毎月返済とは別に、繰り上げ返済で元金そのものを減らすのも有効です(ただし、手数料などの負担に注意)。逆に、超低金利だからと返済限度ギリギリまでの借入額を増やしてしまうと、ちょっとした利率変動が大きな危機を招きます。
将来の景気変動などに備え、返済額は家計の30%程度に抑えるのが賢明です。